お笑い芸人、安田大サーカスのクロちゃん(44)が電流爆破8人デスマッチで大仁田厚(63)らに敗れ、試合後、タッグを組んだ3人と一緒に、新しく結成された「クロニタ軍団」に引き入れられた。今後は同軍団でプロレス界に参入していくことになった。

クロちゃんは、スーパー・ササダンゴ・マシン、黒田哲広、乃蒼ヒカリと組んで、大仁田、高木三四郎、彰人、伊藤麻希と対戦。いきなり電流バットを持った大仁田に対し「まだ早くない?」と言いながらもバットを奪い取ったクロちゃんは、豪快に振り抜き、先制の爆破攻撃。爆音とともに大仁田をKOした。調子に乗ったクロちゃんは終盤勝利が見えたのか、パイプ椅子を手にし「負けても泣くなよ」と大仁田を挑発。ところがその後バットを持ち出した大仁田に逆襲に遭い、爆破を食らってリングに沈み、3カウントを奪われた。

試合後、大仁田からは「プロレスラーの素質がある」とまさかの一言。さらに「お笑い辞めてプロレスラーになれ」と“命令”され「クロニタ軍団」入りとなった。最初は否定していたクロちゃんだが、最後はマネジャーもOKを出し「たぶん、文句を言っても無理」と断念した。

昨年12月の「スカイツリー路上電流爆破対決」で勝利し、その後の大仁田のリベンジ要求も突き返すほど強気だった。今年7月にようやく対戦を受け入れたが「大仁田はもう味がしなくなったからやりたくなかった」などと屈辱的な言葉を浴びせて挑発。12日の爆破実験でも勝利。割れたスイカを顔面に塗りつけ「勝ったら電流爆破の利権をもらい、引退もさせてやる」と罵倒していたが、本番で大仁田の前に屈した。

最後にクロニタ軍団の撮影に応じたクロちゃんは「8人ということで末広がりだし、頑張ります」と参戦を受け入れた。今後は大仁田とタッグを組み、お笑い界だけでなく、プロレス界でも暴れ回る。【松熊洋介】