本戦で唯一のシングル戦は新日本SHO(32)が反則の限りを尽くし、ノアの元GHCジュニアヘビー級王者小峠篤司(36)を下した。

レフェリーの目を盗んだレンチ攻撃で小峠の顔面を殴りつけてダメージを与え、8分20秒、片エビ固めで仕留めた。

小峠のフロントハイキック連打など蹴り技で先制されたが、SHOは顔面かきむしるなど反則的な動きでかく乱。場外に落ちた後、小峠のトペ攻撃を敵セコンドを盾にして封じ込めた。場外戦ではターンバックルのカバーで小峠の顔面を塞ぎ、窒息させながら体力を削った。

サミングなどダーティーに攻め込み、小峠の串刺しラリアット4連発などをしのぐと、レフェリーを投げて相手を幻惑。再び敵セコンドを強引にリングに引き込み、レフェリーに反則をアピールしている隙にコーナーに置いた黒い袋から取り出したレンチで殴打。最後にレフェリーを呼びつけて3カウントを奪って勝負をつけた。

【新日本vsノア対抗戦】ライブ詳細

元GHCジュニアヘビー級王者からフォールを奪ったSHOは「対抗戦? ノア? 小峠? 知らねえよ! 知ったこっちゃねえんだよ。知らんがな。どうせお前の血と涙で大洪水を起こそうが知らんがな。これでとりあえず2022年、年始の峠は越えさせてもらったよ。低い、低い小さい峠だったけどね」と不敵な笑みを浮かべていた。