プロボクシング元世界6階級制覇王者でRIZINなどと試合契約を結ぶマニー・パッキャオ(44=フィリピン)が2024年パリ・オリンピック(五輪)出場&金メダル獲得を狙うと30日(日本時間31日)、英スポーツサイト「トーク・スポーツ」など複数の海外メディアが一斉に報じた。

フィリピン・オリンピック委員会のエイブラハム・トレンティーノ会長(59)が明かしたという。報道によると、同会長は「パッキャオ上院議員陣営が『パッキャオ本人がパリ五輪で試合したい』と連絡してきた」と説明。目標は45歳で五輪金メダル獲得を目指すと伝えてきているという。

現在44歳のパッキャオは40歳以下という年齢制限がある来月のアジア大会出場資格はなく、年内の五輪出場権確保は難しい。ただ同報道では来年初旬に開催予定の五輪予選トーナメント2大会には、いずれか出場可能だという。

五輪ボクシング競技は16年にルールが変更。プロ選手に門戸開放され、元IBF世界フライ級王者アムナット・ルエンロン(タイ)が16年リオデジャネイロ五輪に出場した。また21年に開催された東京五輪ではプロ8戦の経験を持っていたヘビー級期待の新星バホディル・ジャロロフ(ウズベキスタン)がスーパーヘビー級で金メダルを獲得している。

パッキャオはRIZINとの試合契約を結んでいる。また来年1月にはタイで元K-1ワールドMAX王者ブアカーオ・バンジャメーク(41=タイ)とのボクシングマッチが発表されている。これら格闘家との対戦を終え、すぐに五輪ボクシングに向けて動き出すことになりそうだ。