日本スーパーフライ級王者高山涼深(26=ワタナベ)が初防衛に成功した。同級1位の元WBOアジア・パシフィック同級王者村地翼(26=駿河男児)の挑戦を受け、計3度のダウンを奪って8回2分44秒、TKO勝利を収めた。「タイトルを取るより難しいとされる防衛戦。次につながる試合ができたと思う」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

村地のノーモーションの右、左フックを浴びながらも3回、右フックで1度目のダウンを奪った。5回の公開採点では1-2とリードを許していた高山が後半に入ってギアをアップ。左ストレート、左ボディーなど上下に打ち合わせて攻め込み、村地を失速させた。8回にはホールディングの多い村地に減点1が出ると、さらに高山がボディー攻撃。左ボディーで2度目のダウンを追加すると、さらにラッシュで攻めて逆転TKO勝ちしてみせた。

日本王者の意地をみせた高山は「(公開採点後)このままじゃダメだと練習でやっていることを思い出し、(セコンドの元WBO世界ミニマム級王者)谷口(将隆)さんにも言われたことをやりました」と勝因を挙げていた。