内藤哲也(42)が師弟対決を制した。同じユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の高橋ヒロム(35)との初シングル戦に臨み、17分8秒、デスティーノからの片エビ固めで撃破した。試合後、リング上で拳を合わせ、ユニットの結束を強調。一緒に花道からバックステージに戻りながら抱き合った。

先に高橋の大技を食らった。サンセットフリップ・パワーボムで場外にたたきつけられ、TIME BOMB1・5、TIME BOMB2、ヒロムちゃんボンバー、おきて破りのデスティーノを浴びて大きなダメージを負った。すべて受け止めるのが師匠。張り手を浴びせて気合を入れ、バレンティアで追い打ち。ふらつく高橋を捕獲し、デスティーノで勝負を決めた。

高橋と一緒にバックステージで会見した内藤は「彼はもう新日本プロレスのトップレスラー。新日本だけじゃない、日本中、世界中のプロレス界のトップだよ。そんな高橋にプロレスを教えられたのはオレの誇りだね」と感慨深げだった。

09年の海外遠征中、内藤はインターネット電話で高橋にあいさつされたことが最初の“出会い”だった。10年3月の尼崎大会で当時、練習生だった高橋の動きを見た。高校まで陸上選手でレスリング未経験という後輩の動きに「これはクビになる」と察したという。「オレで良ければプロレスを教えるよ」と手を差し伸べ、運命の師弟関係は始まった。

13年6月、海外遠征の出発した高橋と「帰ってきたら師弟対決やろう」と約束した。20年3月の大田区大会で1度、シングル対決が決まったものの、コロナ禍で消滅。22年に6人タッグ戦で初めて戦ったが、シングル戦のタイミングは逃していた。昨年12月、ワールドタッグリーグで高橋と組んで優勝。リング上で高橋と東京ドームでのシングル戦を提案。内藤は「師匠の意地はみせることができた。彼は『最初で最後』といったけど、どうかな…。それは分からないけれど、パートナーとしてもそうだけど、対戦相手としても良い選手だなと思いましたよ」とシングル再戦に含みを残した。【藤中栄二】

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