WBO世界フェザー級王者ラファエル・エスピノサ(31=メキシコ)が3度目の防衛に成功した。同級10位エドワード・バスケス(29=米国)の挑戦を受け、7回TKO勝ちでベルトを守り切った。同階級では規格外とも言える身長185センチのエスピノサは中間距離からジャブ、ワンツーで試合の主導権を握ると、3回にダウンを奪取。4回以降はほぼ一方に連打の嵐を浴びせた。7回、左右アッパー、右強打をねじ込むと、バスケスをコーナーに追い込み、ボディー攻撃などでラッシュし、レフェリーストップに追い込んだ。
エスピノサは「タフな試合になることは分かっていた。ものすごい力を発揮しないと勝てないと分かっていた。セコンドからボディーを当てれば勝てるとアドバイスをもらっていた」と笑顔。メキシコの国民の休日となるシンコ・デ・マヨ前日の日曜日で、会場には多くのメキシコ人、メキシコ系米国人が集結した。エスピノサはリング上でアカペラ熱唱で自慢の美声を響かせ、会場を盛り上げた。
エスピノサはリング上で「私がチャンピオンだ。井上尚弥とやることが1つの目標。やるべきことをきっちりやる」と言葉に力をこめた。母国メキシコ、米メディアのインタビューを通じ、エスピノサは「井上尚弥戦に向けて準備ができていることをみせたい」と発言。近い将来、フェザー級に転向する可能性が高い井上との対決を意識していることを明かしていた。
メインで21年6月以来、約3年11カ月ぶり3度目のラスベガス決戦に臨む井上尚弥と同興行に登場したのも、何かの縁。井上の将来的なターゲットになるかもしれない存在となる。なおエスピノサのセコンドには帝拳ジムの田中繊大トレーナーがついている。

