4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)が年末参戦するサウジアラビア興行は「ナイト・オブ・ザ・サムライ」と銘打たれることが15日、濃厚となった。
対戦カードは日本とメキシコの世界王者クラスが拳を交える対抗戦が組まれ、井上は「大将役」として出陣する見通し。14日に名古屋・IGアリーナでWBA世界同級王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)に大差判定勝利した井上は一夜明けた15日、横浜市の所属ジムで会見。サウジ参戦への意欲を示した。
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井上が参戦するサウジアラビア興行は趣向を凝らした大イベントになりそうだ。12月27日、サウジアラビア・リヤドの最新鋭会場となるANBアリーナ(収容8000人)で開催が最有力となる同興行名は、関係者によると「ナイト・オブ・ザ・サムライ」が濃厚。日本とメキシコの世界王者クラスが対抗戦を行うカードになる見通しだという。
井上はWBC世界同級1位アラン・ピカソ(25=メキシコ)との防衛戦に臨むことが確実だ。井上と来年5月に東京ドーム対決を約束するWBC、IBF世界バンタム級統一王者中谷潤人(27=M・T)も参戦し、対戦相手に井上の元スパーリング相手でWBC世界スーパーバンタム級8位のセバスチャン・エルナンデス(24=メキシコ)が急浮上する。前WBA、WBC世界フライ級統一王者寺地拳四朗(33=BMB)らにも参戦オファーが届き、対戦相手にメキシコ勢を計画。井上が対抗戦の“大将”を担うそうだ。
「打たせず打つ」スタイルでアフマダリエフを“完封”してから一夜明けて会見した井上は「肉体的なダメージはほぼゼロ」とサウジ決戦を見据えた。精神的疲労を回復させた後、すぐに練習再開する予定。ピカソ戦を想定し「映像をみながら、しっかりと作戦を立て、どういった戦い方をするのか。いろいろなテーマ、作戦を考える」と強い決意を示した。
サウジアラビア興行に関し、所属ジムの大橋秀行会長(60)は「もうすぐ発表できると思う。決まれば相当に注目される。出場メンバーもすごい」と明かした。日本とサウジアラビアの外交関係樹立70周年記念の大イベント。同会長は「(井上には)1番、インパクトを残す試合を。次は技術をみせながら最後はKOで決着できるような試合を期待している」と要望を出していた。【藤中栄二】

