プロボクシングWBO世界フライ級4位の桑原拓(30=大橋)が12月17日、東京・両国国技館で同級王者アンソニー・オラスクアガ(26=米国/帝拳)に挑戦すると17日、発表された。24年5月、東京ドームで当時のWBA世界同級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に挑戦し判定負けを喫して以来、約1年7カ月ぶりの世界再挑戦となる。今年3月、ハムソン・ラマンダウ(インドネシア)に5回KO勝利し、再起戦を飾って以来のリング。同日には横浜市の所属ジムで大橋秀行会長(60)、松本好二トレーナー(56)とともに記者会見に臨んだ。

大橋会長によると、当初の挑戦者だった同級13位飯村樹輝弥(27=角海老宝石)が負傷を理由に辞退したことを受け、桑原に白羽の矢が立ったという。11月6日朝のロードワーク中に同会長からオラスクアガ挑戦のオファー連絡を受けた桑原は「ぜひやらせてくださいと即答でした」と自信の表情を浮かべた。以前からオラスアガへの挑戦を希望していたと明かし「相性的にも良さそうだなと。やっぱりあの面白い試合に必ずなるというイメージがあった。そういう部分でやりたいと思っていた。必ず盛り上がる試合になる」と言葉に力を込めた。

今年5月にアキレス腱(けん)を部分断裂して以来の復帰戦にもなるが、もともと12月18日に試合を予定していたこともあって調整に支障はない。桑原は「部分断裂ということで1カ月半ぐらいで練習に復帰できました。12月の試合に向けて9月からスパーリングも初めて準備してきた。今のところコンディションもバッチリ。けがする前よりも足の調子がすごくいい」と手応えも口にした。

桑原本人が希望し、出げいこのスパーリングを増やした。地元大阪の六島ジムをはじめ、東京・大塚の角海老宝石ジムにも通っており「環境を変えたかった。アウェーとホームでやるのは気持ちの面でも違いますし、アウェーでどんどんやっていきたい気持ちもあった。アウェーでやるということに意味があると思っていきました」と強調。WBA世界バンタム級王者堤聖也(29=角海老宝石)ともスパーリングで拳を交えるなど、既に「世界」を意識しながら調整している。

今年3月には元世界2階級制覇王者京口紘人を下すなど3度の防衛に成功しているオラスクアガの評価は高い。桑原は「やっぱり下馬評では僕が不利予想だと思う。そういう相手に勝ってこそ、価値がある。下克上ではないですけど、評判をひっくり返すぐらいの気持ちでいきます」と意欲満々だった。

なお同興行はWBA世界バンタム級王者堤聖也(29=角海老宝石)が同級暫定王者ノニト・ドネア(43=米国)との団体内王座統一戦、WBA世界ライトフライ級王者高見亨介(23=帝拳)がWBO世界同級王者レネ・サンティアゴ(33=プエルトリコ)との王座統一戦に臨むことが発表済み。トリプル世界戦興行としてU-NEXTで生中継される。