大相撲の新三役で西小結の阿武咲(21=阿武松)が、九州場所(12日初日、福岡国際センター)は初日で日馬富士、2日目で稀勢の里と、横綱との連戦で始まることが決まった。

 10日、福岡市の部屋で稽古後に対戦相手を知り、特に2日目での稀勢の里との初顔合わせ実現には「ヤッター」と、声を張り上げて喜んだ。これまでも目をかけてもらい、貴重なアドバイスも受けてきた尊敬する力士だけに「思い切ってやるだけ。楽しみです」と力を込めた。「うまくいくかは分からないけど」と、すでに取組のイメージもできているという。勝算を問われると「1対1の時点で勝算はお互いにある」と、成長を見せつけるつもりだ。

 日馬富士からは先場所で初金星を挙げている。「いい感触がずっと残っている」と話し、連勝への意欲を隠さなかった。

 先場所で史上初めて、新入幕から3場所連続2桁白星の偉業を達成した。今場所は、その記録更新も期待されるが「2桁勝ちたいと思って勝てたわけではなくて、気付いたら勝っていただけ。ただ、いい流れもあるし、稽古場からその感覚を持ち込みたい」と話す。あくまでも無欲で自然体のまま臨むつもりだ。