大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)に向けて、二所ノ関一門の連合稽古が1日、福岡市の佐渡ケ嶽部屋で行われた。本場所前恒例ながら、今回は旧貴乃花一門に所属、協力関係にあった阿武松、千賀ノ浦、錣山、大嶽、湊の各部屋の師匠や関取衆らが参加。親方衆は6人、関取衆は7人が新たに参加した。
横綱稀勢の里は四股やすり足など基礎運動で相撲を取らなかったが、大関高安(28=田子ノ浦)は、新たに参加した前頭阿炎、阿武咲を立て続けに指名した。計26番で40分近くにわたって伸び盛りの若手に胸を出し、14勝12敗だった。特に阿武咲には11勝12敗と負け越したが「いきの良い若手とやって、押し込まれたところは肩の力を抜いて、しっかりといい稽古ができた。張り詰めた稽古ができたので、すごく精神的に成長できた」と、充実感を口にした。また一門を引っ張る地位だけに「一門の中から関取を増やして、いずれは横綱、大関になるような人を育てるのも務め」と、いっそうの責任感も芽生えた様子だった。
胸を借りた阿武咲は開口一番「幸せですね」と、大勢の中から指名されたことに感謝した。初の連合稽古には「本当にいい稽古ができた」と話し、この日は相撲を取らなかった尊敬する稀勢の里に対しては「本場所で当たることができるように、早く番付を上げたい」と意気込んだ。
同じく高安に指名された阿炎は、両足首痛などの影響もあり、高安とは3番にとどまり全敗。「(高安は)強いですね。勝てる気がしなかった。楽しくというと変だけど、いい稽古ができた」と振り返った。連合稽古は2日も行われるだけに「明日はもっと頑張ります」と、笑顔で話した。
見守った芝田山親方(元横綱大乃国)は「雰囲気がいいんじゃないの。活気があって。もともと関取衆に年配が多かったから、若手が入って、稽古も激しいものになったと思う。いい刺激になったと思うし、これが九州場所の土俵が盛り上がるきっかけになれば」と、新たに5部屋が加わったことの効果を口にした。また、旧貴乃花一門の阿武松親方(元関脇益荒雄)は、1度は飛び出した二所ノ関一門に再び迎えられただけに「感慨深いですね」と、感謝した。旧貴乃花一門の力士については「最初は緊張感があったけど、気合も入っていて、いい稽古になったと思う。みんな切磋琢磨(せっさたくま)して、いい相撲を取ってほしい」と話し、最後は二所ノ関一門の力士全体に期待していた。

