福島市出身で東幕下筆頭の若元春(25=荒汐)が、東幕下17枚目の湘南乃海を破り、6勝1敗の好成績で今場所を終えた。

2度目の立ち合いで左を差し、先に右上手も引いた。万全の形だったが、土俵際で体勢を入れ替えられ、一転して絶体絶命。土俵下に湘南乃海と一緒に転落したが、弓なりになってこらえた間に、先に相手の足が出ていた。昨年11月の九州場所天空海戦以来、5場所ぶり4度目のうっちゃりで白星を重ねた。すでに来場所の再十両は確実だったが「あんな相撲じゃ、来場所はダメ。番付に負けない相撲を取りたい」と、貴重な1勝も、今後へ反省を忘れなかった。