大相撲の元幕内蔵玉錦(ざおうにしき)の安達敏正(あだち・としまさ)さんが9日午前5時56分、多発性骨髄腫のため千葉県市川市の病院で死去した。67歳だった。

安達さんは元横綱柏戸の鏡山親方の内弟子として伊勢ノ海部屋に入門し、70年秋場所初土俵。翌年、鏡山部屋の創設にともなって移籍した。76年九州場所で新入幕、最高位は西前頭筆頭。83年初場所限りで引退した。幕内在位24場所、金星は北の湖から1個。

引退後は親方として後進の指導にあたり、最後は武隈親方として時津風部屋に在籍。17年9月の日本相撲協会定年後は再雇用制度で協会に残り、昨年9月に退職した。

時津風親方(元幕内時津海)は「1カ月くらい前に入院したと聞いていた。腰の神経をやられて、歩くのもきつかったそうです。自分が不在の時に部屋付き親方としていろいろ助けてもらった」と話した。

葬儀・告別式は13日午前11時から東京都葛飾区鎌倉3の39の20、千代田鎌倉ホールで。喪主は妻とき子(ときこ)さん。