西前頭筆頭の大栄翔(27=追手風)が初優勝を果たした。勝てば優勝、敗れれば決定戦に持ち込まれる可能性もあった大一番で、隠岐の海を突き出して13勝目。埼玉県出身では初、追手風部屋としても初めての優勝となった。

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大栄翔が昨年4月から日大大学院に通っていることが分かった。師匠の追手風親方が明かし「親を楽にさせたいと(高卒でプロ入りし)大学には行かなかったから『役に立つようなことを学びたい』ということで」と説明。日大出身の師匠が、知人を通じて大栄翔に紹介した。

学んでいるのは「ファミリービジネス」。同族経営に関する内容で、大相撲の部屋制度に通ずるものがあるため。コロナ禍で授業はリモート。角界では荒磯親方(元横綱稀勢の里)が早大大学院に通っているが、大栄翔も文武両道に励んでいる。