この日も盤石の強さを見せつけた番付上位の2人が全勝をキープした。横綱白鵬(36=宮城野)は隠岐の海(35=八角)を、右で張って左四つに組み止めると、右上手も十分に引きつけて危なげなく寄り切り10連勝。大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)も、立ち合いでフワッと立ち力を抜いた平幕の千代大龍(32=九重)を寄り切って、こちらも無傷の10連勝とした。
ただ1人、2敗で追うのが平幕の琴ノ若(23=佐渡ケ嶽)。残り5日で数字的には逆転の可能性もあるが、何しろ盤石の強さを見せつけている2人を「今日から残り5日で2敗するのは考えづらい」と八角理事長(元横綱北勝海)は、優勝争いが2人に絞られたという見通しを示した。
さらに2人の心理を読み解くように「照ノ富士は最後(千秋楽)の結びの一番を考えていると思う。それが優勝決定(の一番)と」し、ここまでの10日間を「いいんじゃないかな。落ち着いている」と評した。一方の白鵬の心理にも触れ「白鵬にも千秋楽で照ノ富士に勝てば優勝、というのがあるだろう。(それまでは)お互いに負けないという」と、全勝対決をお互いが意識していることを察した。白鵬についても「膝の方も見ている分には万全な感じで(優勝争いも)久しぶりだから気合が入っているだろう」と精神面の充実ぶりも察した。

