序二段は日大相撲部出身の東63枚目・日翔志(ひとし、24=追手風)が、西17枚目の小滝山(18=二子山)を押し出し、7戦全勝で優勝した。

「先場所は優勝できず、序二段で優勝できてホッとしています」。アマチュアでキャリアを重ねてきただけに、求めていた結果にまずは安堵(あんど)だった。

「大相撲にあこがれていた」というが、日大を卒業後は周囲の薦めで大学に残る形となった。実業団の選手兼コーチとして活動してきたが、コロナ禍で対外試合のほとんどが中止に。「自分の時間が増えて、考えることが多くなり、プロに行こうと決めました。だいぶ悩みましたが、人生は1度きり。挑戦してもいいかと決めました」。

同じ部屋で、日大の先輩・遠藤の相撲に「あこがれますね」。今後の目標も明確に掲げる。「年明けには幕下に上がりたい。関取になりたい」。その目標に向け、「甘くはない世界。ひたむきに稽古して、頑張りたい」と誓った。