日大4年の川副圭太が初の学生横綱となった。

決勝の相手は昨年度、日体大1年生でアマ横綱となった花田秀虎。鋭い立ち合いで潜り込み、もろ差しから一気に出て最後は寄り倒した。「この1年、ずっとけがしてたんで、試合に出ることもできず、この大会にすべてをかけていた。1回戦から体は動いていたんで、体に任せていきました」と笑顔を見せた。

今年5月ごろに右アキレス腱(けん)を部分断裂し、相撲をとれるようになったのは10月という。厳しい状況だからこそ思い切りいけた。今大会の登録は173センチ、120キロだが「165センチの110キロぐらいですかね」と明かし、「自分は小さいんで。全国の相撲をとっている人に小さくても勝てることを示せたと思う」と誇った。

大相撲にいけば幕下15枚目格の付け出し資格を得られるが、今後については「まだ何も。就活もしてないですし」。まずは7日の団体戦に主将として全力を注ぎ、将来はゆっくりと考える。