かど番の大関正代(30=時津風)が、関脇大栄翔(28=追手風)を押し出して2勝目を挙げた。馬力のある鋭い立ち合いから、前へ前へと押し込み逃げる隙を与えず土俵外へ追いやった。

過去7勝11敗と苦手の相手だったが「連敗が続いていたので割り切り半分、試そうかなというのもあった」と攻略に成功。「立ち合いの勢いは今日はよく伝わったと思う。今日みたいに攻める相撲を取れれば変わってくる」と前を向いた。

普段は辛口な幕内後半の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士)も「(正代は)きょう良い相撲が取れていたね。前に攻めていった。まわしは取れていなかったけど、それでも前に押し込んでいったから良かった。相手の足が土俵につまっちゃったから、そのぐらい押したということ」とたたえた。

かど番脱出を目指す今場所は2勝4敗と黒星先行が続くが、「星的に厳しいが、今日みたいに徹底していきたい」。光明を見出しつつある中で、7日目に唯一無敗の逸ノ城(湊)戦に臨む。

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