優勝争いで単独トップに立っていた東前頭筆頭の錦木(32=伊勢ノ海)が、新入幕の湘南乃海(25=高田川)に不覚を取り2敗目を喫した。2敗同士の直接対決で関脇豊昇龍(24=立浪)に勝った平幕の北勝富士(31=八角)と2敗で並び、残り3日を迎えることになった。

新入幕の出足を左四つで組み止め、次の動きに焦りが出たか。右を巻き替えてもろ差しを狙った錦木だが、湘南乃海も左を固め、それを阻止。それでも巻き替えの動きを止めなかった錦木だが、やはり強引すぎた。不十分な体勢をつかれ、湘南乃海の右からの小手投げに転がされた。

報道対応した日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も、錦木の強引さを敗因と指摘。「強引だった。あれで戻れば良かったけど、深追いしてしまった。それで圧力がなくなった」と、断念せずに巻き替えに執着してしまった錦木の取り口を振り返った。さらに優勝争いの緊張からか「(動きが)ぎこちなかった。仕方ないんじゃないのか」と続けた。

トップに並んだ両力士は、今場所まだ対戦がない。理想として「(このまま)全勝で2人が千秋楽(で直接対決)なら面白いけど」と話したが「そうはいかないだろう」。優勝ラインは「3敗にはなると思う。(2人とも残り3日を)全勝でいくタイプじゃない」と豊昇龍と伯桜鵬の3敗勢にもチャンスがあることを示唆していた。