日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を行い、大関豊昇龍(25=立浪)の横綱昇進を全会一致で承認した。「第74代横綱豊昇龍」が、正式に誕生した。

師匠の立浪親方(元小結旭豊、56)は「こんなに師匠冥利(みょうり)に尽きることはない。この子は強くなると思っていた。見る目は間違っていなかった。努力の結果だ。相撲で強いのは当たり前。尊敬される人間になってほしい」と期待を寄せた。

協会からの使者は、境川親方(元小結両国)と大鳴戸親方(元大関出島)が訪れた。豊昇龍は伝達式で新横綱は「謹んでお受けします。横綱の名を汚さぬよう気魄一閃(きはくいっせん)の精神で精進します。本日は誠にありがとうございました」と口上を述べた。

伝達式後には報道陣に「入門した頃からの夢だった。言うことないくらいうれしい。このてっぺんより、もっと上のてっぺんを目指して頑張る。自分に何があっても、何が起きても、力強く立ち向かいたい。また一から稽古をやり直して頑張りたい」と喜びと決意を明かした。

◆豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ) 本名スガラグチャー・ビヤンバスレン。1999年5月22日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身。11歳からレスリングを始め、日体大柏高へ留学。おじの元横綱朝青龍の誘いもあり、相撲に転向。高校卒業後、立浪部屋に入門した。18年初場所初土俵。19年九州場所新十両、20年秋場所新入幕。昨年名古屋場所で初優勝を飾り、大関昇進を決めた。188センチ、148キロ。得意は右四つ、寄り、投げ。