大相撲中継などを担当した元NHKアナウンサーの藤井康生氏(68)が、横綱審議委員会(横審)の判断に疑問を投げかけた。

自身のYouTubeチャンネル「藤井康生のうっちゃり大相撲」を4日までに更新。1月の初場所を制して第74代横綱となった豊昇龍に「本当におめでとう。これから頑張って欲しい」と祝福し、エールを送った。そのうえで、「一番残念なこと」として「横綱審議委員会(横審)で、全会一致でOK」を出したことを挙げた。

豊昇龍は9日目までに平幕に3つの黒星を喫し、一時は綱とりは絶望的とみられていた。最終的に優勝決定ともえ戦で逆転優勝にこぎつけたものの、横綱昇進をめぐってさまざまな意見が飛び交った。

藤井氏は「最終的に決を採った時点で、1人や2人、あるいはもう少し、世の中の考え方からすれば『もう少し待った方がいいのでは』という意見を持つ人がいたのではと思った。それが全会一致ということですから。いや、これは驚きました」と振り返り、「私がもし横綱審議委員のメンバーに入っていれば、きっと賛成の手は挙げていないと思います」と続けた。

豊昇龍の持っている実力がすでに「横綱級であることは間違いない」。そう認めたうえで、「かといって、ここで急いで上げなくても。ここで1場所待って、来場所に堂々と、14勝、全勝、優勝して上がればいいのではと思ったのですが。1人も横綱審議委員の中に反対という人がいなかったのが不思議だなと思いました」と首をかしげた。

そのうえであらためて、「豊昇龍が駄目だとか、嫌いだとか好きだとか、そういう問題ではない」と、豊昇龍自身に否はないことを繰り返した。