幕内経験者の人気者で、西幕下30枚目の炎鵬(30=伊勢ケ浜)が、無傷の3連勝で勝ち越しに王手をかけた。167・2センチ、101・5キロの自身よりも、身長で約13センチ、体重で約75キロも大きな安房乃国を下手投げ。左を深く差して寄り立て、上体が伸びきったところで一転、豪快な投げで転がした。立ち合いでは左前まわしを引いていたが「入っちゃった」と、前日4日目の二番相撲と同様、想定外の左四つとなった。だが「昨日の相撲が参考になった。昨日よりは考えながら取ることができた」と、攻めの引き出しが増えたことを実感しつつ、冷静に白星を重ねた。
ただ、自己評価は前日と変わらず厳しかった。「決められる時に、決めきれなかった。上位に行けば行くほど、決めきらないと上にはいけない」。見据えているのは常に、関取として復帰した際に通用するかどうか。首の大けがで7場所連続休場を余儀なくされ、昨年7月名古屋場所で序ノ口から復帰。その後は先場所まで、4場所連続で6勝1敗の好成績を収めており、場所を重ねていくごとに、技のキレも戻ってきた。「ずっと相撲のことだけを考えて、取組のない日は体を休めている。無事に終わったことがよかった」。目標は、まずは勝ち越し。その先に、復帰後、わずかに逃し続けている各段優勝を目指していく。

