東前頭16枚目の友風(30=中村)が、同15枚目の翔猿(33=追手風)を押し出し、2勝1敗とした。

軍配を受けたが、物言いがつく際どい一番。協議の末、友風がはたきに落ちるよりも先に、押し出された翔猿の右かかとが先に出ていたため、軍配通りに勝ちとなった。

動き回った友風は「取り直しに備えて息を整えていたけど、激しい相撲で砂も払えず、取り直しになったらどうしようと思っていた」と正直に振り返った。

2日目は獅司に敗れた。3日目の朝、師匠の中村親方(元関脇嘉風)に助言を受けた。「土俵に上がっている意味を考えようと。昨日は勝ちたい気持ちが強すぎた。それは違う。自分は幕内で何のために相撲を取っているのか考え直して、疲れすぎて(部屋に)帰れない相撲を取ってこいと言われました」。勝ち負けにこだわるのでなく、懸命に戦う姿を観客に見せる-。かねて師匠から伝えられていたことを思い返し、土俵に立っていた。

2019年に右膝の大けがを負い、右膝から下の感覚はなく、右足首は動かないハンディがある。激しい相撲で消耗し「(部屋までは)ちょっと歩けないですね」としながらも「右足の障害がハンディになってますが、そんなことを思わせないきっぷのいい、元気な相撲を取りたいと思います」と4日目以降に目を向けた。【佐々木一郎】

【大相撲秋場所全取組結果】はこちら>>