大相撲九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の番付編成会議で、十両昇進が決まった五島改め、藤凌駕(ふじりょうが、22=藤島)が1日、両国国技館で会見し、新しこ名への思いや力士としての将来像を口にした。
拓大から入門後、幕下最下位格付け出しで今年の春場所が初土俵。西幕下5枚目まで位を上げ、9月の秋場所では6勝1敗で4場所連続勝ち越しを遂げた。
新しこ名は「より優れたものになる」と意味が込められている。
千秋楽パーティー後、仲間と一緒に関係者へのあいさつ回りをしようとした時に、師匠の藤島親方(元大関武双山)から呼び止められ、名付けられたという。
「(部屋に)入った時から決めていて、十両に上がったタイミングでつけようと思っていた」と藤島親方。温め続けていた名をもらった藤凌駕自身も「この名に合う力士になるために成長して番付を上げたい」と新たな決意を口にする。
愛知県出身の関取は2023年初場所の魁勝(浅香山)以来、2年10カ月ぶりとなる。中学2年時に和歌山へ引っ越した過去がある藤凌駕だが、「自分が生まれ育ったふるさとなので、自分が盛り上げていきたい」と新たな郷土の歴史を刻む覚悟も示した。
学生相撲から角界へ飛び込み、師匠と二人三脚で「前に出る相撲」を磨いてきた22歳。九州場所では大学の先輩で、秋場所十両優勝をした朝白龍(高砂)との「拓大対決」も熱望している。
「まわりが見ていて元気になる豪快な押し相撲をできる力士になりたい」。手のひらに熱が帯びる。

