横綱大の里(25=二所ノ関)が休場することを受けて、3敗同士で対戦予定だった横綱豊昇龍(26=立浪)の立浪親方(57=元小結旭豊)は「ビックリ」と、絶句した。一報を聞いたのは、観客入場口「木戸」の担当業務中。業務開始前には、まずは大の里戦突破への期待を口にし、その上で、もう1人、3敗で並んでいる関脇安青錦との優勝決定戦も想定して「もう失敗は許されない」と、前日14日目の黒星で、対戦成績が3戦全敗となった天敵への雪辱も期待していた。

ところが急転、本割がなくなった。立浪親方は、報道陣から一報を聞くと、即座に豊昇龍に電話して、大の里休場を伝えた。立浪親方は「本人も『エーッ!』と驚いていた」と、電話口での様子を明かすと同時に、師弟ともに安青錦が負けた段階で、取組を行わずに優勝が決まるという、異例中の異例の状況にとまどいを隠せなかった。

立浪親方は「お客さんは楽しみにしていましたからね」と、横綱同士の結びの一番がなくなったことを残念がった。一方で「ケガは仕方ない。満足に取れない姿を見せたくないのが力士の本心。オレだって豊昇龍が休んでいるから」と、理解も示していた。

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