小結王鵬(25=大嶽)が、新大関安青錦(21=安治川)に初めて土をつけた。
懐に入られたが、相手の左差しを右で抱え、強引に小手で振り回す。力ずくで下手を切って、浴びせ倒した。
これが大関安青錦としての初黒星。王鵬はNHKのインタビュールームで「まだ負けてなかったので、最初に負かせてやろうという気持ちでやりました」と意気込んでいたことを口にした。
本来なら得意の突き押しで攻めたかったかもしれない。懐に入られたが、勝つイメージは常に頭に入れていた。「イメージを大きくというか、ある程度相撲を知っている人だったら、絶対に考えそうな形はありますから。そこをしっかり狙って…」。
具体策は明かさなかったがつまりは、大きな相撲で勝つ。安青錦の弱点を狙っていった。王鵬の方が身長は9センチ高く、体重は40キロ重い。体格差を生かし、理詰めでいくというよりは、圧力をかけていく。あえて強引にいった相撲こそが勝因だった。
新年初勝利は新大関から挙げた。「誰に勝ったとかは関係なく、しっかり前に出て勝てたのはよかったと思います」と王鵬。この考え方もまた、取り口同様にらしさがあふれていた。【佐々木一郎】

