元大関若嶋津で元二所ノ関親方の日高六男(ひだか・むつお)さんの葬儀が24日、千葉・市川市内で営まれた。
約300人が参列し、元大関琴風の琴風浩一さん(68)が弔辞を読み上げた。
15日に肺炎のため69歳で死去し「親方の突然の訃報に深い悲しみの気持ちでいっぱいで、その日は朝まで一睡もできませんでした」と振り返った。
3月には大阪で春場所が行われていたが「2月半ば、大阪への出発を前に会いに行った時には握手をして笑顔で別れただけに、このような形での再会は悲しすぎます」と口にした。
現役時代は激しい勝負を繰り広げ「大関若嶋津関は組んでよし、離れてよし、スピード感あふれる相撲で、私にとっては嫌な対戦相手でした。同門といえどライバル。当時は仲良く酒を飲んだり、食事を楽しむことなんてなかった」と回想した。
引退後はともに親方となり、家族ぐるみの付き合いもあったとして「この温かく太い絆はこれからも切れることなく続いていきます」と誓った。
12年には、巡業中に転倒し、緊急搬送された。頸髄(けいずい)損傷などの大ケガを負い「親方はそっと寄り添い、静かに背中を押してくれました。私が退職を考え、心が揺れた時、涙を流しながら、引き留めてくれたその思いがあったから、あんなに苦しいリハビリにも私は頑張れた」と感謝。「歌なんてあまり歌わないのに、自らマイクを握り、四季の歌を歌ってくれた。決してうまいとは言えなかったけれど、その優しい気持ちは大ケガの後遺症に苦しむ私の心には深く染みました」と振り返った。
最後に「親方の笑顔が今も目の前に浮かんできます。またいつか会いましょう。そして、大好きなお酒を飲みながら思い出話をしましょう。その時を楽しみにしています。親方、ひとまずさようなら。そして、お疲れさまでした」と締めくくった。【飯岡大暉】

