[ 2014年7月4日16時40分 ]

 6月30日に行われたW杯ブラジル大会決勝トーナメント1回戦、アルジェリアはドイツと対戦し、延長戦の末1-2で惜敗した。

 ドイツを最後まで追い詰める素晴らしい戦いを見せたアルジェリアは、W杯敗退後に別の形で再びサッカーファンの心を掴んだ。

 英インディペンデント紙は3日、アルジェリア代表FWイスラム・スリマニらチームメートが、W杯で得た報奨金をイスラエルのガザ地区に住む貧しい人々に全額寄付すると報じた。決勝トーナメント1回戦まで進出して得た額は、約525万ポンド(約9億3000万円)にも及ぶという。

 ガザ地区は現在、イスラエル軍から激しい空爆を受けるなど戦地と化している。これを受け、スリマニはオランダ紙アルへメーンダフブラットのインタビューで「彼らの方が僕たちのよりもそれ(お金)が必要だからね」とコメント。空爆の被害に遭っている人々への支援を表明した。【超ワールドサッカー】