STU48が26日、東京・新宿バルト9で行われたVR映画の新プロジェクト「VRCC(Virtual Reality Cinema Consorsium)」の記者発表会に出席した。

 VR映像と大迫力の音響を使った、新しい映画の楽しみ方を提供する。7月2日から同館で先行体験上映をスタートするのに先立ち、石田みなみ(19)今村美月(18)田中皓子(22)土路生優里(19)薮下楓(17)が登壇し、VRの迫力を実体験した。

 マスクとVRの機器を頭に装着した5人は、VR用に製作された5分ほどのCGアニメを鑑賞した。萌え系の絵とは対照的に、ホラー要素が盛り込まれた内容で、メンバーたちは抱き合ったり、のけぞったりしながら恐怖を味わった。石田は「普通の映画だと、横を見て(怖い映像を)シャットダウンできるけど、これは逃れられない。怖かったけど、楽しかった」と興奮気味。昨年、高校を卒業した土路生が「掃除用具入れの中にほうきが入っていたり、想像していた以上にリアルな世界にいる感覚がしました。青春時代を思い出しました」と感想を語ると、司会者から「まだ青春ですよ」と突っ込まれていた。

 プロジェクトは東映、パソコンメーカーのVAIO、映像コンサルタント会社クラフターの3社が共同事業として始まった。4DXやIMAXなど、映画の新たな楽しみ方の1つとして、定着を目指す。今後、アニメや特撮などのほか、コンサートなどの映像もVR化される予定。石田は「運動神経が良くないので、クション映画とか敵をやっつけるとか、やってみたい。私は『迫力がない』と言われるけど、迫力ある私を見てもらえるのでは」と妄想し、笑わせた。

 現時点で具体的な計画はないものの、STU48の劇場公演のVR化にも期待がかかる。薮下は「私たちは船を拠点に活動していきます。船に乗っている感覚とかをお伝えできたら。ファンの方1人1人にアピールするのが、普通のライブではできないので、VRの世界で挑戦して楽しんでいただけるものにできたらいいなと思います」とPRしていた。