HKT48指原莉乃(26)が28日、横浜スタジアムで卒業コンサートを行って、アイドル生活に終止符を打った。

卒業コンサートを前にインタビューし、選抜総選挙について話が及んだ。初めて1位になった13年当時について「そのときは、戸惑い…でしたよね。(総選挙結果を受けてのシングルから次のシングル発売まで)たった3カ月のことを決めるだけじゃんって思えるようになったのは、しばらくたってからです」。

翌14年、本紙で毎年連載していた総選挙企画の取材で、指原を担当した。「選挙に対する思いは毎年変わらないです。1位になったから…とか、あまり気を使われるのは好きじゃないんです。『1位だから●●ですよね』というよりは、毎年同じ気持ちで出ているので…」。少しぶっきらぼうに聞こえるくらい、淡々と答える姿が印象的だった。

今思えば、相当なプレッシャーと戦っていたのだろう。スキャンダルからの“逆転”で1位になったが、邪道なやり方、ファンからの逆風も少なくはなかった。結果、その年は渡辺麻友に敗れ2位になったが、15年からは前人未到の3連覇につながっていった。

指原は「あの総選挙のドキドキ感は一生味わえないと思います。グループでセンターになることはなかったですし、ファンとの絆という意味では、すごく好きでした」とスッキリ振り返る姿は、頼もしさしかなかった。