瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48の船上劇場がある「STU48号」が、来春をめどに役目を終えることが9日、分かった。グループの公式サイトで発表された。今後は会場を固定せずに各地で公演を行う。

サイトでは、「STU48は、これまで『STU48号』を専用劇場として公演を行って参りましたが、継続的な公演の開催を望まれるファンの皆様の声に応えるべく、今後は、新型コロナウイルス感染防止対策を講じながら、瀬戸内エリアを中心に、会場を固定せずに各地を巡って公演を開催することといたします」と報告。「これに伴い残念ながら来春をめどに『STU48号』は、その役割を終えさせていただく予定ですが、海に育てられたSTU48として、引き続きまた違った形で船上や港での活動を進めて参ります」とした。

STU48号での公演は来春までの上演となる。具体的な日程は後日発表する。現状、専用劇場を持つ予定はないという。

STU48のキャプテン今村美月(20)はコメントを発表した。「突然の発表で驚いた方も沢山いらっしゃると思います」と伝え、「今もまだ自分たちの専用劇場が無くなるという実感が湧きません」と心境を明かした。

STU48号は昨年4月、国内AKB48グループ6番目の劇場、初の船上劇場としてお披露目された。今村は「出航が決定した時はすごくうれしく、STU48号というメンバーがひとり増えるようなわくわくな気持ちでいっぱいでした」と振り返り、「『僕たちの恋の予感』『僕の太陽』公演でも、沢山の方にパフォーマンスをお届けしたかったし、2期研究生の皆にも船での思い出を沢山作ってほしかったなと思います。何より瀬戸内7県で船を待ってくださっていた方々に、こういう状況にならなければもっと沢山会いに行きたかったという悔しい気持ちでいっぱいです」と吐露した。

その上で「ですが、この決断は寂しいばかりではなく、広域なグループだからこそ、皆さんにもっと会いに行けるよう、そのための1歩だと信じています。早くこの状況が落ち着き、皆さまと以前のようにお会いできることをSTU48メンバー一同楽しみにしています」と前向きにつづり、「STU48号との残された時間を大切にしていきます! これからも応援をよろしくお願いします」と呼びかけた。