時折当欄で記しているものの、確実に誰も興味がない「出前ネタ」。そうした空気が漂う中、いよいよ一方的な暴走を続け、ついには「ロッテリアの出前」に手を出してしまった。

しかも開き直って注文したのは、“超高級バーガー”と言っていいであろう「神戸牛ハンバーグステーキバーガー」(単品だと税込み1280円。正確にはフレンチフライポテトM、シーザーサラダ、ウーロン茶Mも合わせて注文し総額で送料&税込みで2680円を奮発)。

こんな写真を撮っているヒマがあったら仕事しろ…との声が相次ぎ社内的に総スカンを食らう中、敢然と「神戸牛」をほおばる
こんな写真を撮っているヒマがあったら仕事しろ…との声が相次ぎ社内的に総スカンを食らう中、敢然と「神戸牛」をほおばる

出前がきた直後、肉厚でボリューミーなアツアツの「神戸牛ハンバーグステーキ」をはさんだパンズに、猛獣のような表情でかぶりつく。

近年、日ごろハンバーガーをめったに食べなくなったが、あの神戸牛ならではのジューシーさとうまみ、そして粗びきパティにより感じられるガッツリした歯ごたえは何ともたまらない。

味わい深い特製ソースと肉汁のハーモニーがさらに加わり、それらの多角的コラボがわが大脳皮質の「味覚野」をフル直撃。結果、芸能デスクワークを完全放棄してポテト、シーザーサラダとともに一気に食べきった。

ロッテリアの、しかも単品1280円の「超高級バーガー」の出前に踏み切るという非日常的状況によりもたらされたある種の高揚感と、「日本三大和牛」のメニューを躊躇なく社内で食べ尽くしたという達成感が全身を包みまくり、完全に“バーンアウト”。

その後、うつろな表情でデスク席にボーッと座っていたら、その間にわがスマホあてにきていた、3人の記者からの比較的緊急性がある電話に気づかず長時間放置してしまう失態をおかしてしまう。

「日ごろ、“デスクからの電話にはできるだけすぐ出てほしい”とうるさく言ってくるくせに、自分は全然出てくれないじゃないですか。何の説得力もないですよ」(X記者)と至極まっとうな抗議をうけ、ぐうの音も出ず、全面謝罪に追い込まれる。

そんなこんなで深夜、この日誌を書いているわけだが、執筆しながらまたも「神戸牛」の味を思い出して“ゾーン”に入ってしまっていたため、またも、1時間くらい前に着信があった、X記者からのわがスマホあて電話を気づかず放置していたことに今、気づいた。

こんな「緊急性が一切ない」原稿をぐだぐだ書いている場合ではなくなってきたので、本日はこの辺で。

【文化社会部・Hデスク】