スーサイド・スクワッドとは、終身刑を科せられた極悪受刑者から選抜され、政府の極秘ミッションに出動する14人の特殊部隊のことだ。10年の減刑と引き換えに挑むのは、人類最大の脅威となる怪獣プロジェクトを、跡形もなく消し去るという危険すぎるもの。その上、メンバーは首の後ろに爆弾を埋め込まれ、指令に背くような行動をした段階で爆死に追い込まれる。

スーサイド・スクワッドはアメコミの2大ブランドの1つ、DCで1959年に初登場。ジェームズ・ガン監督は、80年代から90年代に作家ジョン・オストランダーが描いた作品群を読み返して脚本を着想した上で60、70年代の戦争映画を参考に、どうやって撮ったのか? と思えるシーン連続の圧巻のアクション映画に仕立てた。残虐なシーンも多くR15+指定だが、抵抗がない人なら笑ってしまうほど、ぶっ飛んでいる。

配給のワーナー・ブラザース映画YouTubeチャンネルが5日、配信した特別映像の中で、ガン監督は「最後まで生き残れないメンバーが多いことに、みんな驚くよ」と語っている。実際に映画を見たら、序盤でそのことを思い知らされるだろう。記者イチ押しのキャラはイタチの「ウィーゼル」。決して目を離さないことを、お勧めする。【村上幸将】

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