4年前の前作で強大なパワーを覚醒させたキャプテン・マーベルはちょっと強すぎるヒロインだ。
宇宙空間を自在に飛行し、体内には敵を一瞬にして消し去る驚異的なエネルギーを宿している。曲折の過去を乗り切った強い意志がその根源であることは前作で描かれたが、今作ではその過去に買った恨みが、彼女の意外な弱みをあぶり出す。アベンジャーズとはひと味違う、おちゃめな仲間を得て、再び強敵と対決するという展開だ。
新進のニア・ダコスタ監督は、視覚的にはうろこのようにはがれ落ちる時空の壁を多用して、活動範囲の広すぎるヒロインにちょうどいい舞台を作り上げ、宇宙空間はせまく感じられる。随所の笑いでファミリー映画のテイストも強まった。
主演のブリー・ラーソンはガールズトーク的なシーンから不屈の闘志をたぎらせる表情への転換にメリハリが利いている。「梨泰院クラス」のパク・ソジュンがカギを握る王子役として登場。彼から進呈されるシックな戦闘スーツがスリムなラーソンに似合い、仲間となったイマン・ヴェラーニ、テヨナ・パリスの派手な感じといいコントラストになっている。【相原斎】(このコラムの更新は毎週日曜日です)




