10月になると、新番組がいっせいにスタートする。テレビだけでなく、ラジオも同じだ。中高生のころABC「ヤンリク」、MBS「ヤンタン」、KBS「ズバリク」にどっぷりとハマり、60代になった現在は朝昼を中心に再びラジオを聴いている。
その記者が「この番組を待っていた!」と楽しみにしているのが、ABCラジオの「朝も早よから 柴田博です」。10月3日から、毎週木、金曜の早朝5時~の生放送である。
実はここ数年、ABCラジオに不満を抱いていた。なんで柴田博をもっと使わないのか! あれほどキャラクターにすぐれ、リスナーから愛されるアナウンサーなのに。彼こそABCの秘密兵器だ。
数年前、モンスターエンジン(漫才コンビ)の西森洋一と組み「柴田・西森のぼちぼち金曜日」という夕方の番組を担当していた。希代のあわて者で、何度も脱線してしまう柴田博の個性がよく生かされ、楽しい番組だった。それが、いつの間にか姿を消した。どうやら出世して現場から遠ざかり、管理職の仕事中心になっていたようだ。
なんと、もったいない。柴田博は放送現場、特にテレビよりラジオでこそ生かされる貴重な才能なのに。これこそ宝の持ち腐れでしかない。アナウンサーなのに、驚くほど落ち着きがない。それでいてイヤミなく巧みにボケをかます。伝統的に上品で知性的なABCらしからぬ持ち味は、余人をもって替えがたい。
プロフィルを見れば、その柴田博アナは55歳。ABC入社は1992年(平4)という。なんと、MBSの女帝・武川智美アナと同期ではないか。くしくも、むーやん(武川)も新番組「トークでパンチ VS武川」が放送スタート(11月7日から、木曜午後6時)。入社32年で、初の冠番組だとか。武川アナの爆裂パワーは万人が認めるところで、こちらも聞き逃せない。
「こんちわコンちゃんお昼ですょ!」「メッセンジャーあいはらのYouはこれから!」「上泉雄一のええなあ!」「それゆけ!メッセンジャー」とこれまでも引っ張りだこだったのに、もはやMBSラジオは武川抜きでは成り立たない。
柴田さん。この秋からは、あなたもスタジオでバリバリ働いてください。年齢的にはベテランでも、まだまだ落ち着いてもらっては困ります。持ち前のトークでドタバタと、にぎやかに早朝のラジオをかき回してください。あ~楽しみだ。【三宅敏】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)






