KinKi Kids堂本光一(37)主演、ジャニー喜多川氏作・構成・演出による主演1500回達成記念公演「Endless SHOCK」(来年2月1日~3月31日、東京・帝国劇場)の会見が15日、都内で行われた。

 00年初演で、上演回数は同一演目単独主演として森光子さん「放浪記」2017回に次ぐ2位の1422回。来年の帝劇公演千秋楽で1500回を達成する。堂本は「こんなに長く愛される作品になるとは思わなかった」。99年の「放浪記」1500回パーティーに出席した。「森さんの背中を追うとか、おこがましくて言えない。同列に並べるものではないけれど、同じ回数になるのは感慨深いものがあります」。

 フライング、殺陣、ダンス、歌、22段の階段落ちと体を酷使する舞台でもある。この日の会見では劇中で使う大階段も特設された。02年から始まった、堂本が階段を転げ落ちるシーン「階段落ち」は来年の公演で計3万段を超え、高さは、中国のムスタグアタ山(高さ世界43位)に相当する7546メートルに達する。「そう思うと恐ろしい。とんでもないことをしてますね。でも、落ちる時は恐怖心はない。アドレナリンが勝って痛みも感じない」。靱帯(じんたい)損傷でも舞台に立ち、11年の東日本大震災では28公演を中止した。「素晴らしい体験、悔しい体験もした。成長させてもらった作品です」。

 来年も大阪・梅田芸術劇場、福岡・博多座と地方公演があるが、かつて海外公演の話もあった。「日本に来て、見ていただくことに意義がある。オリジナルミュージカルとしてもっと定着させたい」。来年で38歳になる。「まだ平気だけど、限度もあるだろうし、その時は演出に回ってもいい。でも、今は上から目線で言うと『やれるものならやってみろ』」。まだまだ、主役の座を譲る気はない。【林尚之】

<「SHOCK」アラカルト>

 ◆同一演目単独主演 上演回数の1位は森光子さん「放浪記」2017回。2位は「SHOCK」1422回、3位は松本幸四郎「ラ・マンチャの男」1265回、4位は山本安英さん「夕鶴」1037回。1000回以上は4人だけ。

 ◆階段落ち 劇中、15分間の立ち回りの最後に、真剣で切られた光一が血煙を上げて、22段の階段の最上段(高さ4メートル84センチ)から転げ落ちる、「SHOCK」の目玉場面。

 ◆初演は00年 初演で東山紀之、今井翼が共演。以降、植草克秀、KAT-TUN、生田斗真、錦戸亮、屋良朝幸、内博貴らジャニーズ勢のほか黒木メイサ、前田美波里らが出演。