有村架純(24)が23日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「ナラタージュ」(行定勲監督、10月7日公開)完成披露試写会で「1年前の夏、23歳で大人の恋愛を演じられたことは、きっと私にとって一生、忘れられない出来事だと思います」と感慨深げに語った。

 有村は主演の嵐・松本潤(33)演じる社会科教師・葉山貴司に、顧問を務める演劇部に誘われ、指導を受けることで救われた女子高生の工藤泉を演じた。泉は高校を卒業後、後輩の卒業公演に参加して葉山と再会し、思いを抑えられなくなり、愛するようになる役どころ。大胆なラブシーンにも挑戦したことが話題となっている。有村は「『ナラタージュ』という世界の中にいられたことが、今はとても誇りに思います」とかみしめるように口にした。

 行定勲監督(49)作品に出演することへの思いも、ひとしおだったようだ。有村は「行定監督と、ご一緒できるんだって思ったことに、すごく感激して。行定さんが作る大人の純愛ラブストーリーが、どのように展開していくんだろうという楽しみもあり、とても難しい役でもあったので、クランクインまでは緊張していましたね。(現場で)気は抜けなかったですけど、肩の力は抜けたと思います」と撮影を振り返った。【村上幸将】