ビートたけし(70)が6日、TBS系レギュラー番組「新・情報7daysニュースキャスター」で、明大同期で誕生日がわずか4日違いという星野仙一さんをしのんだ。

 以前から親交があったが、昨年9月にフジテレビ系トーク番組「ボクらの時代」で共演した。「明治は上下(関係)がすごいから」とした上で、星野さんがそれまで自分を年下だと思い込み「おい、たけし」と呼んでいたことから、収録合間に「星野さん、同学年ですよ」と伝えた。すると星野さんは「あっ、ごめん、たけしさん」と苦笑しながら謝っていたという。「その時はすごい元気だった」と振り返った。

 多くの人に慕われた生きざまや性格は、明大野球部時代の島岡吉郎監督の影響があったと指摘した。早大戦でKOされた後、夜中の12時ぐらいに島岡監督に呼び出され、マウンドで正座させられたエピソードを紹介。正座は朝まで続いたが、夜が明けるとホームベースに島岡監督が座っていたという。星野さんはその時から島岡監督に心酔し、たけしにも「それから俺の人生が変わったんだよ。一生懸命やるようになった」と話していたという。

 たけしは「島岡さんの愛情っていうのは、ただ殴るとか、蹴るじゃなくて、本当に選手と同じ状態で一緒に苦しむんだって」と言った後、島岡監督の影響を受けた星野さんを「選手にとっては怖いけど、1度ほれたら、付いていこうと思うよね」と分析した。

 昨年の番組共演時に、監督復帰の可能性も尋ねたという。「俺はもう2度とやらないって言っていた。疲れるわって言っていた」という。