プロ野球の中日、阪神、楽天で監督を務め、「闘将」とも呼ばれた星野仙一さんの訃報が伝わった6日、芸能界からも悲しむ声が次々に上がった。親交のあった芸能人たちは、所属事務所を通じてコメントを発表したり、ブログやツイッターなどを更新して追悼の言葉をつづった。

 星野さんは温かい人柄でも知られ、芸能界でも幅広い交流があった。

 北島三郎(81)は若い頃から親交があり、オフにゴルフも楽しむ仲。昨年11月、星野さんの野球殿堂入りを祝う会で鏡開きもした。「お互いに身を置く世界は違えど、心が通じ合い尊敬できる友でした。突然の訃報に接し、悲しさで胸がいっぱいです」とコメントを発表した。

 同じ47年生まれで、30年以上の親交があり「和正」「仙ちゃん」と呼び合う間柄の小田和正(70)は83年に星野さんの現役最後の試合で花束を渡し、13年に楽天の本拠地開幕戦で始球式も務めた。昨年3月の食事会が最後となった。「殿堂入りのお祝いの食事をしたのが最後でした。その時はいつも通りの仙ちゃんで、とても元気でした。本当に残念です」。

 正月に休暇を過ごすオーストラリアで毎年のように会っていた和田アキ子(67)は滞在先の米ラスベガスから帰国直後に訃報を知りツイッターを更新した。「ただただショックで悲しいです。いつも紳士でカッコよく、お話も楽しくて大好きでした。かわいらしい笑顔が忘れられません。世間では怖いイメージがありますが、私はいつも笑顔でバカ話をしている姿しか思い出せません」としのんだ。

 中日時代の先輩で、引退後もテレビやラジオで何度も共演した板東英二(77)は「前々から様子はうかがっておりましたが、先日もパーティーでお会いし、とても元気そうでしたので、こんなに早くなんて思っても、みませんでした」。97年に死去した星野さんの夫人とも親交があり「まさか奥さまも含めて自分が見送ることになるとは寂しい限り。すぐに後を追いますので待っていて下さいね」。

 05年TBS系ドラマ「星野仙一物語・亡き妻へ贈る言葉」で星野さんを演じた石橋貴明(56)は関係者を通じ「ショックで言葉が出ません。謹んでお悔やみ申し上げます」とコメントするのが精いっぱいだった。