俳優高橋一生(37)が3日、都内で、斎藤工の長編映画初監督作品「blank13」の初日舞台あいさつに出席した。

 音信不通だった父親の死後、空白の13年間を埋めていく家族の物語。高橋は、リリー・フランキー演じる父親の息子・コウジを演じる。

 高橋は斉藤監督について「表面に出ることをなるべく抑えて演じました。工さんはそれを見守っていてくれた。途中からは、監督さんと認識して仕事が出来ました」と振り返り、「ご縁があって幸せです」と笑顔を見せた。斉藤はキャスティングについて「どうせなら好きな人にお願いしようと思った」と話し、「一生さん演じるコウジが、作品の目指すところになりました」と感謝を述べた。

 13年間の失踪の後、亡くなってしまう父親を演じたリリー・フランキー(54)は「きれいに撮ってもらったので、遺影の写真がハンパなくいい」とPR。「撮影期間は短かったけど、“出てる感”はあります」と自虐的に話して笑わせた。

 節分にちなんで「呼び込みたい福」を発表した。高橋は、映画のタイトル同様、何も書かれていない“ブランク”ボードを掲げ「この場所に立たせてもらっていること自体が福なので」と回答。共演の神野三鈴(51)とリリー・フランキーから「かっこいい!」「この後出しにくい」と突っ込まれると、苦笑いを浮かべていた。

 イベント終盤のフォトセッション直前、リリー・フランキーは一瞬進行を遮り、「撮影初日に蛭子(能収)さんが1時間遅刻してきたこと、それさえ言えれば大丈夫です」と明かし、満足げだった。