女性たちによる性的暴行告発が相次いでいるハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン容疑者(66)が、新たに2006年の性的暴行容疑で起訴されたことが分かった。

 米情報サイトTMZによると、マンハッタン地検は米国時間2日、大陪審がワインスタイン氏を第1級性犯罪容疑および性的暴行容疑で起訴したと発表。「大陪審はニューヨークの刑罰法のもと、最も重い性犯罪容疑でハーベイ・ワインスタインを起訴しました」とコメントした。

 警察関係者が同サイトに明かしたところによると、ワインスタイン容疑者は06年7月、被害女性にオーラルセックスを強要した容疑に問われているという。

 今回の新たな容疑は全て重罪で、有罪となれば、最低10年から最高25年の刑、つまり終身刑を科されることになる。被害女性の名前は明かされていないが、昨年、ワインスタイン容疑者を告発した女性の被害状況とよく似ているという。

 マンハッタン地検は先月、今回の容疑とは別件で、大陪審が第1級および第3級の性的暴行罪、および第1級の性的犯罪容疑でワインスタイン氏を起訴したと発表。無罪を主張した同容疑者は100万ドル(約1億1000万円)の保釈金を支払い、現在は保釈中の身となっている。

 同容疑者は昨年以来、グウィネス・パルトローやアンジェリーナ・ジョリーら一流女優を始め、50人以上の女性たちから告発を受けている。(ニューヨーク=鹿目直子)