俳優東出昌大(30)が9日、東京・湯島天満宮で、落語協会主催のファンイベント「第4回謝楽祭」にゲストで出席した。

落語好きで知られ、NHK・Eテレの落語番組にも出演していた東出。サプライズで登場すると、観客からは大きなどよめきが起こった。東出はさっそく「これは落語芸術協会(のイベント)?」と、半分ボケて別の団体を挙げ笑わせた。 東出が落語の魅力を知ったのは19歳のころ。「父親が『(古今亭)志ん朝師匠の落語をiPodに入れてほしい』と言ってCDを持ってきた。聞いてみたら、何だこれ、おもしろいじゃんと思った」と、きっかけを語った。

今では、妻で女優杏(32)も落語好き。東出は「夫婦で寄席に行くこともありますし、1人で行くことも、友達と行くこともあります」と話した。

同イベント実行委員長で、ともにトークした古今亭菊之丞(45)の落語会にも、東出、杏2人で訪れたことがあるという。東出は「妻は、菊之丞師匠の『芝浜』に感動していました」と、人情話が杏の心に響いたことを明かした。

落語の登場人物を演じるなら誰がいいか、と聞かれ東出は「理想は『芝浜』『文七元結』ですが、魚屋も大工もできる気がしないので、『真景累ケ淵』の、どんどんクズになっていく新吉さんかなあ」と、有名な怪談話で悪に染まっていく若者を挙げた。