15日に乳がんの全身転移のため、75歳で死去した女優樹木希林さん(本名・内田啓子)の葬儀・告別式が30日、東京・南麻布の光林寺でしめやかに営まれ、女優岸本加世子(57)が希林さんとの思い出を語った。
15歳で芸能界入りした岸本は希林さんと、デビューでもあるTBS系ドラマ「ムー」(77年)で初共演した。岸本が足袋店の従業員、希林さんがお手伝いさんという役どころ。「いつも希林さんに付いて、ド素人だったんですけど、本当に毎日怒られて、毎日かわいがられて、それからも40何年間、気にかけていただきました」。その後も大きな話題になった「フジカラー」のテレビCMでも長年、共演した。
都内に建てた自宅に招待された際には、別居状態の夫内田裕也(78)への深い愛を感じたという。「まだベッドしかなかったけど、裕也さんの部屋も見せてもらって、(希林さんが)『本人はいないけど、部屋はあるのよ』って。いつ帰ってきてもいいようにされていました。『とにかく(内田は)メチャクチャだから』と。あれこれ言うんですけど、節々に愛情を感じて、うれしそうに話すんです」と、希林さんの言葉や表情を思い出しながら話した。
希林さんから得た教訓や影響は数知れないという。「演技にしても『芸能界のいかた』についても、すべて希林さんから教わりました。『結婚しろ』とか『貯金しろ』とか…」。希林さんを「一番の恩人」と言い切り、「結婚はできなかったけど、貯金はして、希林さんに心配をかけないように、女優としてまっとうしていきたいと思います」と決意を語った。【森本隆】



