嵐が、来年いっぱいをもって活動休止することを電撃発表して一夜明けた28日、ファンクラブ会員数が急増したことが分かった。27日の活動休止発表後、約10万人増加したという。「嵐ロス」が広がっている。

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複数の関係者によると、活動休止発表前は約240万人だった会員数が、約250万人に増えたという。もともと男女通じてアイドルグループとしては異例の数字だったが、活動休止発表によって、さらに上積みされた形だ。

会員の急増は、「活動休止前に1度は見ておきたい」などの思いからの、開催中の20周年ツアーなどの応募のためだとみられる。また、来年も大規模なコンサートやツアーが開催される可能性もあり、ライブとは別のファンクラブ向けイベントなども行われるかもしれない。活動休止発表でグループの注目度は増し、異例の10万人増加につながった。

昨年11月から開始した20周年5大ドームツアーは、今年12月までに計50公演を行い、合計237・5万人を動員する予定だ。昨年12月23日に今年4月以降のツアー日程が発表された際には、櫻井翔(37)が「ツアーが始まる時から、この全体像を思い描いて、なんとかこの50公演を形にしたいと思っていました。ファンクラブの方が、必ず1回は見られるんじゃないか、という計算です」と説明し、大歓声を浴びていた。

会員急増を見込んで、28日にはファンクラブ内で、「嵐ファンクラブの新規入会を検討されている方へ」と題したメッセージが伝えられた。「今回のツアーは、コンサート受付期間の最終日までに会員番号が発行されていれば、お申し込みいただけます」とした上で、「なお、抽選については、既にご入会されている方を優先とさせていただく予定です」とつづられた。興味本位で会員登録した者がいたとしても、既存の会員を優先する措置だ。

関係者によると、海外のファンもファンクラブに登録でき、実際に海を渡ってライブに訪れることもあるという。国内外に波紋が広がっており、すぐには会員入会しなくとも、後日申請するファンも現れるだろう。来年の年末まで、嵐の注目度はさらに増していくとみられ、今後も会員数は増えそうだ。