先日、大手芸能事務所ワタナベエンターテインメント主催の所属芸人113組209人によるお笑いコンテスト「ワタナベお笑いNo.1決定戦」の決勝大会を取材した。

2年連続でお笑いトリオのハナコの優勝となったが、決勝を戦ったサンシャイン池崎、ハライチ、ブルゾンちえみwithB、キラキラ関係、土佐兄弟、Aマッソ、ゼスト、Gパンパンダ、アンガールズ、ロッチ、超新塾ら全員がハイレベルなネタを披露し、ずっと爆笑しているような状態だった。キングオブコントなどの各事務所の精鋭たちが集まるコンテストも取材をするが、これまでで一番、面白かったと感じたくらいだ。実力派から若手までそろっていて事務所の底力がなせる業なのだろう。

優勝したハナコも文句なく面白かった。しかし、個人的に、特に目を引いたのがサンシャイン池崎だ。2年連続で1番手という会場のテンションが上がりきってない難しい番手で登場したが、あの熱量で一気に爆笑の渦を起こし、会場を池崎ワールドに引き込んだ。惜しくも勝ち抜くことはできなかったが、大会を盛り上げた影のMVPといっても過言でないくらいの活躍だったように思う。

そして、エキシビションで登場した昨年、オフィス北野からFA宣言し、同事務所に移籍してきた米粒写経の漫才も素晴らしかった。今年も、同事務所のタレントたちがお笑い界を席巻しそうな予感がする大会だった。【上岡豊】