俳優斎藤工(37)が20日、都内で、主演映画「麻雀放浪記2020」(4月5日公開、白石和弥監督)完成報告イベントに出席した。

同作は、麻薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕された電気グルーヴのメンバーで俳優のピエール瀧容疑者(51)が出演していることから、公開が不安視されていた。だが同日朝、配給する東映はノーカットで公開することを発表した。

斎藤は「映画の公開には紆余(うよ)曲折があるけど、この作品は難産続きで、この先もまだどうなるのか分からないです」と複雑な思いを話した。

瀧容疑者逮捕の一報には「状況が咀嚼(そしゃく)できなかった」と振り返り、「いろんな作品にとって重要なピースの1つであったピエールさんが引き起こしたことで、いろんな作品、同業者を含め苦しんでいる人たちがいて、これからどうなるのか、そのうねりの始まりをみているような恐ろしさがあります」と胸の内を吐露した。

だが「監督、スタッフさん、キャストたち全てが公開して人に届けるという一念で作ってきた作品なので、ひとまず今朝の会見で英断をしてくださっているのでほっとしています」と話した。

この日、チャラン・ポランタンもも(25)ベッキー(35)竹中直人(63)白石監督(51)も登壇した。

竹中は瀧容疑者について「とても大好きな俳優であり、ミュージシャンでしたので、胸がえぐられるような思いでした」と話した。だが映画については「本当にすばらしい映画なので、公開ではドーンとやって、みんな笑ってほしい」とあえておどけてみせた。