演歌歌手石川さゆり(61)は21日、10年以上の長きにわたって親交のあるマリナーズ・イチロー外野手(45)の最後の勇姿を東京ドームのバックネット裏で見守った。この日のイチローは、前日に続いてアスレチックス戦に「9番右翼」で先発出場。石川も、前日に続いて連日の観戦だった。

「今日の試合のイチロー選手も美しいです!数字といつも向き合うのがスポーツなのかもしれませんが、数字では出しきれないものを今日も拝見しています。そして、野球を愛する人も、野球を分からない人もイチローが愛されるのがなぜなのかを感じます。イチローの、野球と野球への思いは純度高く、みんなの心に届きます。元気になります!ありがとうございます。今はこんな言葉しか見つけられず。感謝!!」と、日刊スポーツの取材に“イチロー愛”をコメントした。

2人が親しくなったのは08年1月、兵庫県で行われた石川のライブをイチローが見届け、圧巻のパフォーマンスに感動したことがきっかけだった。その年のシーズンから、ホーム試合の登場曲を石川のヒット曲「天城越え」にするほどのほれ込みようだった。

一方の石川も、イチローの試合を観戦するために毎年渡米。イチローの所属チームがマリナーズからヤンキース、マーリンズ、そして再びマリナーズ(18年~)と変わっても、応援の姿勢はみじんも変わらず。イチローが帰国をした際には、自宅に招いて手料理を振る舞うこともあった。

イチローと石川。スポーツと芸能のフィールドの違いはあるが、頂点に立つ者同士、互いによい刺激を受けあっていた。【松本久】