南海キャンディーズの山里亮太(42)が、吉本興業を退社する覚悟を示した極楽とんぼ加藤浩次(50)に対し、「辞めないで」と思いを語った。

山里は23日、火曜レギュラーを務めるTBSラジオ「たまむすび」で、前日に行われた同社の岡本昭彦社長による会見に触れ、「会見って、人柄が出るなぁ。(トークの)“腕”っていうのはもちろん表(方)と裏(方)で(差が)あるけれども、でもやっぱり“思い”っていうものはちゃんと言葉にのるもんだね。それはしゃべりを生業にしていない人だって伝えたいことがあったらわかるじゃん、『ああ、本気なんだな』って」と、逆説的に同社長の言葉に対する不信感をにじませた。

また山里は、前日放送の日本テレビ系「スッキリ」でMCの加藤が「(経営陣の)この体制が続くのなら会社を辞める」と宣言し、さらに23日の放送でも「気持ちは決まっている」と話したことに言及。「『辞めないで~』って感じ。加藤さんの答えに俺は何もできないけど、この何日かの中で俺が一番思ってるのは『加藤さんがいなくなったら嫌だな』って、それがシンプルな感想。俺より汚い声の人がスタジオにいてくれないと、俺の声の汚さが目立っちゃうから。加藤さんが人を呼んでる時の声って、漫画にしたらジャイアンが歌ってる時と一緒だからね。『ボエ~』って。その加藤さんの声がなくなったら嫌だなって」と、ユーモアを交えて思いを述べた。

会見後、ネット上には若手芸人たちから上層部に対する不満の声が噴出しているが、自身の周りには、お笑いが心底好きで、好きな芸人を売れっ子にしたいとの思いから尽力してくれる社員が数多くいるとし、同社の後輩芸人たちに向け「この会社に夢も希望もないって思わないで」と呼びかけた山里。「ほんとに怖い。嫌なのよ、これで好きな人と仕事できなくなるのが」と吐露した。