俳優イッセー尾形(67)と女優篠原ともえ(40)が30日、都内で映画「漫画誕生」初日舞台あいさつに出席した。

冒頭でイッセーは「この映画は、私は今67歳ですけど、70歳の時に撮った作品です」とあいさつし笑わせた。日本初の漫画家として漫画業界の礎を作ったと言われる北沢楽天を演じた。「人生というのは長いですね。自由に生まれて自由に育って自由に死んでいけば1番良いですけど、どうもそうはならない日本のような映画でございます。すごく深い、普遍的なテーマを扱っている」と独特な表現で映画を紹介した。

妻役を演じた篠原は「今イッセーさんのお話を聞いて『現場こんな感じだったな!』って2年ぶりに思い出して幸せな気持ちになっています。イッセーさんは現場でひょうひょうとしているんですけど、どこかアーティスティックで、アーティストに寄り添って生きる妻、普遍の愛みたいなものを演じる貴重なうれしい時間でした」と撮影を振り返った。

デザイナーとしても活躍する篠原は「デザインの仕事を努めてきて、トライしてきたことが、こういう役に生かせたのかな」とこれまでの幅広い活躍が役作りに生きたことを話した。

舞台あいさつには稲荷卓央(49)モロ師岡(60)ら出演者、監督合わせて総勢17人が出席した。