NEWS加藤シゲアキ(32)が15日、東京・青海のフジテレビ湾岸スタジオで、21日放送の同局系主演ドラマ「悪魔の手毬唄~金田一耕助、ふたたび~」(午後9時15分)の制作発表会見に出席した。

同作の舞台となる鬼首村にある旅館、亀の湯のセットに登場した。加藤は昨年放送の「犬神家の一族」に続いて、2年連続で金田一耕助を演じる。「2回目の金田一耕助を演じさせていただきました。大変光栄な機会をいただいて、うれしく思います」と喜んだ。

これまで30年以上、47もの作品で金田一耕助を演じた俳優古谷一行も、刑事役で共演した。「加藤くん…金田一と一緒に撮影に入りました。大変楽しい撮影が続きました。金田一くんにお世話になりました」と加藤を立てると、加藤は「ありがとうございます」と頭を下げて恐縮していた。

古谷との共演を受けて、「間近で見られるということで、これは非常にまずいのではないかと思って、本当に緊張していて、うれしさ半分、おそろしさ半分でした」と振り返った。「古谷さんには、すごく気さくに話してくださって。すばらしく貴重な経験をさせていただきました」と感謝した。古谷は「(金田一役が)染みついてますので、一瞬どうするんだというのがありましたが、金田一をちょっと引いたところで見る形で仕事ができるのかと思いました」と話した。

加藤は「カメラさんから『金田一さん、右に動いてください』と言われると、僕の反射神経よりも早く、古谷さんが『はーい』と返事して動かれるんです」と明かした。「僕はちょっと感動していまして。30年以上金田一を演じていると、自分の名前を呼ばれたように反応してしまうんだなと」と続けた。古谷は「照れくさかったですけどね。みんなに笑われるから」と笑っていた。

同作は横溝正史氏の小説が原作。岡山と兵庫の県境にある村を舞台に、2つの名家が対立し、血で血を洗う女同士のドロドロな戦いを描くホラーミステリーだ。共演のジャニーズWEST小瀧望は、ジャニーズ事務所の先輩である加藤から「役者の顔になった」と褒められると、「ありがとうございます!」と頭を深々と下げていた。

共演の寺島しのぶは、地方でのロケを振り返った。「下田に(撮影のために)倉を造ったりして、お金があるなあ、フジテレビさんすごいなって感じがしました」と言って笑わせた。島根でのロケでは、地元のスタッフから足湯を用意されたという。加藤からは「僕は1回だけ足湯につかったんですけど、寺島さんは3回入っていました」と明かされた。撮影の合間には、加藤、小瀧らが、寺島の小学生の息子の宿題を電話で手伝う一幕もあったという。