27日に放送された、俳優沢村一樹主演(52)のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(月曜午後9時)第4話の平均視聴率が9・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが28日、分かった。

初回から10・6%、10・7%、8・6%だった。

日本国民のあらゆる個人情報や全国の監視カメラの映像などが集約されたビッグデータを解析し、AIが統計学的に割り出した“未来の犯罪者”を、潜入・追跡捜査して犯罪を未然に防ぐ未然犯罪捜査対策準備室・通称「ミハン」。この特命班のリーダーを務める井沢範人(沢村)は、元公安のエリート刑事。だが、ミハンシステムによるテストケース「0号」の冤罪(えんざい)事件が原因で、妻と娘を無残に殺された過去を持つ。普段は物腰も柔らかく、飄々(ひょうひょう)としていてつかみどころがない井沢だったが、その裏側には刑事としての一線を越えてしまいそうな凶暴性も内包しており、警察上層部からも危険視されていた。

第4話で、井沢(沢村)たちのもとへやってきた法務官僚でミハン統括責任者の香坂朱里(水野)は、ミハンが割り出した新たな危険人物の捜査を指示する。その人物は、自殺を考えている人たちの相談に乗っているNPO法人に在籍する“いのちの相談員”杉原佳代(木野花)だ。

佳代は、失踪に見せかける方法について調べていたほか、スタンガンも購入していた。そしてもうひとつ、佳代には気になる過去があった。彼女は、10年前に起きた「大森山無差別殺傷事件」の被害者家族でもあったのだ。

井沢は、山内徹(横山裕)とともに佳代が在籍するNPO法人を手伝うスタッフとして潜入する。一方、小田切唯(本田翼)と吉岡拓海(森永悠希)は、駆け落ち同然で上京したカップルに扮(ふん)し、佳代のシェアハウスを訪れていた。

ほどなく、佳代のシェアハウスで長い間暮らしていた保育士の佐藤奈々(木竜麻生)が、佳代ともめて3カ月ほど前に部屋を出ていったことが明らかになる。実は奈々は、無差別殺傷事件の犯人の妹だったことがわかる。被害者家族と加害者家族という関係だった佳代と奈々。佳代は加害者家族に復讐(ふくしゅう)しようとしているのか。そして、普段はクールな香坂が、この事件に対してはなぜか積極的で、自ら捜査に乗り出した。